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サイトリニューアル講座

(3)ターゲット・ユーザーを正しく把握しよう

前野有美

現状分析の中で、ターゲット・ユーザーを正しく把握することは重要です。Webサイトのリニューアルに取りかかる際には、以下の3点をしっかり検討しましょう。
その上で、メインとサブのターゲットくらいは明確にしておきたいものです。

  1. ターゲット・ユーザー層
  2. ターゲット・ユーザーの特性
  3. Webサイトを訪問する動機・背景

ターゲット・ユーザー層は、大きくはBtoBとBtoCで分けることができ、接続元ドメインを見れば、企業からのアクセスかそれ以外かということがわかります。リニューアルの際は、さらに詳細にターゲティングすることをお薦めします。

BtoBの場合は、ターゲットが大企業なのか、中小企業なのか。企業の中のどの部署、どの立場のご担当者がターゲットなのかまで把握したいものです。さすがに、どの部署でどのご担当者なのかまでは、アクセス解析単体では把握できませんが、営業の顧客情報、マーケティング部で所有しているアンケートデータを参照するなどすれば特定することも可能です。

BtoCの場合は、サイトの種類にもよりますが、アクセスが集中する曜日や時間帯からもターゲット層が見えてきます。例えば、一般のISPから平日の昼間にアクセスが多ければ「主婦層が多い」とか、金曜日の夜中から土曜の明け方にアクセスが集中していると「サラリーマンが見ている」といったことが推測できます。

一点、気をつけなければならない落とし穴は、「その想定ターゲットは普段Webを活用しているか?」ということです。例えばBtoBの場合、大企業の経営者がターゲットだとして、経営者がWebで情報を集めるでしょうか?
BtoCの場合、シニアがターゲットだとして、どれくらいの割合でシニアがWebを活用するでしょうか?

実際にWebを見る人たちは「想定したターゲットと違うかもしれない」ということがありえます。経営者がターゲットでも実際にWebで情報を探すのは「経営企画部の担当者」かもしれません。シニアがターゲットでも実際にWebを活用するのは、「娘夫婦」かもしれません。このように、Webサイトのターゲット・ユーザーは、その特性も見極めた上で設定することが大事です。

このように考えていくと、Webサイトを訪問する動機・背景も見えてきます。先の、想定ターゲットが大企業の経営者の例であれば、「経営企画の担当者が数社比較した上で有力候補をプリントアウトして経営者に見せる」とか、想定ターゲットがシニアの例であれば、「家族揃った土日に一緒にモニターで確認する」といった光景が浮かんできます。

ここまで読んでお気づきの方もいらっしゃるでしょう、これは、ペルソナを設定し、ユーザーシナリオを作るプロセスと同じです。漠然とターゲットを「経営者」や「シニア」などと捉えていたものが、Webサイトの具体的な活用のされ方を検討していく過程で、「経営企画部の担当者」だったり「娘夫婦」だったりと、実は、当初想定していたターゲットと違うということに気づくことがあります。

Webサイト上のターゲットを誤って設定してしまうと、どんなに美しいデザイン、かっこいいキャッチコピーで飾り立てても、効果が出にくいWebサイトになってしまいます。また、途中でターゲットの違いに気づいて直そうと思っても、サイト構成や導線計画までならまだしも、HTML化まで進んでしまっていては簡単には直せません。サイトリニューアルの際は、上記の1~3をしっかり検討し、正しくWebサイトのターゲット・ユーザーを把握していただきたいと思います。

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